TOP>化学の問題集の選び方 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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化学問題集の選び方総論 自身の経験、アンケート、受験生の談を総合すると、化学の問題集は重要問題集+新演習がBESTという結論でよさそうだ。こんなにもすっきり結論付けられるのは珍しく、他教科では複数の問題集が挙げられ、普通はどれも一長一短で甲乙を付けることができない。なので、受験生本人の勉強進度に照らし合わせてじっくりと選ぶものであるが、化学だけは盲目的にこの2冊を選んでも問題ないかと思う。むしろ、選んでいる暇があったらすぐにでも重要問題集に手を付けたほうがよさそうだ。 難易度的には重要問題集が低めなためこれを先にこなすのだが、重問でどこまでの大学をカバーできるのかというところが問題となる。よく「○○(結構レベルの高い大学)なら重要問題集で十分」というフレーズも聞かれるが、必ずしもそうとは限らない。重要問題集で高難易度の問題を解けるようになるのは、1を聞いて10を知るタイプの人間である。それ以外の人は、地道に新演習を解いて応用力を養わなければいけない。 以上は追記である。よって、これから下の文章は参考までにといった感じとなる。 (2014年3月更新) 化学で大切なことは、簡単な問題を早く正確に解くということである。余程の上位校でない限り、難問は必要ない。慶應を除く私立医学部、東大京大や化学の難しい筑波東工大を除く国公立理系ならば、重要問題集レベルの問題が解ければ合格できる。センターならばらくらくマスター化学I・IIで十分に満点を狙える。だからと言って、新演習等の難しい問題集に手を出す必要はないかというとそうではない。これらは応用力、深い理解を養う上で重要である。深い理解は初見の問題を素早く解く能力に繋がる。確実に解くべき問題を見失わないようにしよう。 図説視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録は必須である。 □ レベル別選び方 T.偏差値40〜 [用意する問題集] @ 解説書:岡野の化学をはじめからていねいにor面白いほどわかるシリーズ 大宮理の化学 A 基礎演習:らくらくマスター B 標準演習:重要問題集 全くの初学者は岡野の化学をはじめからていねいにを使う。学校の授業の記憶が少し残っていれば面白いほどわかるシリーズでいけると思う。5周ぐらい読みこめば頭に入るはずだ。照井式解法カードは初学者には向かず、特にわかりやすいということもないためあまりお勧めできない。 一通り頭に入ったら、らくらくマスターで問題演習を行う。このレベルの問題が解ければセンターは点が取れるため、当面の目標としてこの問題集をこなすことを考える。3周ぐらいして、重要問題集レベルの問題集が解けそうならばそちらに移る。重問が解ければ大抵の大学の2次試験でも点が取れるようになる。 U.偏差値55〜 [用意する問題集] @ 網羅系:重要問題集→新演習→全国大学入試問題正解化学 A 解説書:新研究 B 重点強化:原点からの化学 問題演習を多くこなして処理能力を上げていく。問題演習用の問題集は2〜3冊でいい。これらを完璧にすることを考える。かつては重要問題集が質・量ともに抜きに出ていたが、今はいい問題集がたくさん出ているため、重問一択ではなくなった。例えば、理系標準問題集化学は解説が重問よりも解説がよくて評判がいい。問題数も少ないため、上位校受験者が新演習への繋ぎの一冊として使用することをお勧めする。逆に、中堅国公立や私立医学部を狙う人は、問題数の多い重要問題集のみを完璧に何周もするのもいいと思う。計算問題の比重が高い大学に対しては原点からの化学で対策をする。 上位校受験者は、偏差値が60以上を常にキープできるようになったら新演習に入る。問題の質・量・解説野どれをとっても最良の問題集だと思う。☆3つの問題は無視していいので、☆2つの問題を確実に解けるようにしたら、どの大学でも通用するレベルになる。その際、新研究を見ながら問題の復習をすると効率が一層よくなる。新研究は、教科書の詳細版のようなもので、初心者にわかりやすく書かれたものではない。しかし、内容は見事であり、高校化学を網羅する参考書で最も詳しいものなので持っておいて損はない。 100選は難しすぎるため、よほど好きでもない限り手を出すべきではない。 全国大学入試問題正解化学は演習量が足りないと思ったら使うといいが、化学の問題集は生物の問題集に比べて充実度がかなり高いので、この本の必要性は低い。 □ センター試験 センター試験化学は簡単なので、理系受験者は過去問を解く以外に特別な対策をする必要はない。全科目で一番センター対策のいらない科目である。 文系受験者で化学を取らなければいけなくなってしまった方はセンター試験 化学Iの点数が面白いほどとれる本と過去問を併用すれば8〜9割は狙える。これ以上を安定して取ろうとすると、化学はとても範囲の広い科目なので時間がかかってしまうかもしれない。 □ 2次試験 2次試験に関しては、医学部・難関大理系受験者は化学T・Uの新演習を極めること。その際に以下の点に注意する。 ・★2つの問題は完全に理解する ・理論化学を特に重視 ・無機系統分離や有機高分子もごり押しで暗記する ・時間を決めて解く ・よくある計算数値は自然と覚えてしまうぐらい自力で計算する。 難関校の化学では理論化学の難問がカギとなる。知識で解ける無機やパターンが決まっている有機だけでは全員が高得点を取ってしまうため、その傾向もうなづける。問題演習の際は、計算を自力で行い、素早く解くことが大切である。難関校の問題だと綺麗な数値にならない場合が多い。その際に自信を持って解けるように良く出てくる数値(気体の状態方程式の計算や窒素や酸素のモル計算等)を記憶しておくと見直しの際に効率が良くなる。解説を読む際は、新研究を併用することで周辺知識も得ることができる。 新演習では★3つの問題はかなりの高難度であるため、飛ばしてもかまわない。★3つの問題は全体を通しても数えるほどしかないため、大勢に影響はない。 系統分離は実際に実験をやっていないとチンプンカンプンであるが、大学の実習では系統分離は大変身近であるため、出題者からすれば出しやすい分野といえる。同じことは有機高分子にも言え、この辺りはやりづらい分野ではあるが、諦めずにしっかりと学習しておく必要がある。 □ 化学問題集一覧
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