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化学T・Uの新演習
化学の新演習
解説

つい最近までは、化学の網羅型問題集と言えば重要問題集であったが、新演習はそれにとってかわる内容のある問題集である。重要問題集よりも問題レベルが高く、解説が詳しいのが売りとなっている。問題レベルは明らかに上位国公立医学部・東大京大の理系受験生を対象としたものであり非常に高い。これぐらいの問題をこなせるようにしておくと、ワンランク下のレベルの問題を素早く解けるようになるので、難しい問題を出題しない大学の受験生にとっても利用価値は高いと思う。全分野の問題が網羅されており最後まで使える問題集で、受験生からの評価は非常に高いものとなっている。

一方、基礎的な問題がほとんど掲載されていないため、独学&初学者の人には不向きである。私は実はこの問題集から問題をやり始めたのだが、基礎的な理解が欠けるという好ましく無い状態になってしまった。
この問題集は基礎力の無い人がまともにやろうとすると1題解くのに30分も40分もかかってしまい、非常に効率が悪くなる。さらに、ほとんどの大学の入試にはこのような難問が出題される確率は高くないため、初学者の方がこの問題集1冊だけで受験に臨むというのは非常に危険である。

新演習の問題をもっと深く理解した場合は、新研究を併用するといい。現在ある化学の解説書で最も詳しい作りになっており、とても信頼できる。


化学T・Uの新演習のデータ

書名 偏差値 ページ数 著者 出版社 出版日 価格  Amazon
新演習 60〜75 420(331題) 卜部吉庸  三省堂 2013/11  1,470円


重要問題集との比較

タイプ 問題数 問題レベル 対象大学 1問にかかる時間
重要問題集 網羅型 275 基礎〜標準 上位国立医以外 5〜15分
新演習 281 標準〜難関 難関理系
最上位国立医
10〜20分
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