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現代文の問題集の選び方
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現代文の能力と問題集の選び方

現代文は偏差値を上げるのが最も難しい科目である。なぜなら、現代文の成績は、それまでの人生でどれだけ多くの書物を読んできたのかに大きく影響されるからだ。入試対策の問題集を買って4、5冊問題を解いたところで、そこで得られる読書量はたかが知れている。同じ語学でも英語ならばその限りではない。英語だとベースの読書量が極端に少ないため、4〜5冊の問題集を読むだけで随分と成績は上がる。しかし、現代文はそうではないのだ。しかし、だからと言って、読書量の少ない人は現代文の成績を上げることはできないのかというとそうではない。
現代文の能力は、@読書量、A読解テクニック、B解法テクニックの3つで構成される。@はすぐには無理でも、AとBはすぐにマスターすることができる。それぞれ1〜2冊ずつでいいから問題集を解き、入試現代文編も向きあい方をマスターする。入試現代文の解き方をマスターした上で読書をすると、さらに現代文の成績は上がる。

@ 読書量

硬い文章の評論文を読むことをお勧めする。これは、勉強時間にじっくりと読むのではなく、移動時間、睡眠前、風呂等の空き時間に読むのがいい。浪人などで勉強に専念できる環境ならば、1年間で15冊ぐらいは読むことができると思う。読むの題材に迷ったら、センター試験や2次試験の過去問に使われている書籍を読んでみよう。センター試験の出題文は意外と難しい。下記にセンター試験の出題文章を記す。

年度 評論文 小説
2005 吉田喜重『小津安二郎の反映画』 遠藤周作『肉親再会』
2006 別役実『言葉への戦術』 松村栄子『僕はかぐや姫』
2007 山本健吉「日本の庭について」 堀江敏幸「送り火」
2008 狩野敏次「住居空間の心身論ーー『奥』の日本文化」 夏目漱石『彼岸過迄』
2009 栗原彬「かんけりの政治学」 加賀乙彦「雨の庭」


A 読解テクニック

最近は、読解力養成の問題集が多く発売されている。どれも、筆者の主張を二項対立などで明確化して、要旨をつかむというものである。現代文の苦手な人は、読解の段階で二項対立がうまくとらえきれていないので、そこを学んでいく必要がある。入試現代文へのアクセス現代文と格闘するは評判がよく、精読の仕方を教えてくれる。現代文と格闘する現代文読解力の開発講座は、要約に力を入れており、文章把握とともに記述対策にもなる。


B 解法テクニック

一昔前に流行った入試に特化した設問消去法である。正解は本文中に書かれているという考えの基、不正解の解答を消去していくテクニック。最近は、「小手先のテクニックはよくない」ということで、読解重視の問題集が多く出回っているが、こうした設問対策を知っておくことは入試においては大切である。さして難しくないためすぐにマスターできる。こうしたテクニックについては田村の現代文講義が詳しく触れている。一読するだけで大分違うと思う。


現代文問題集一覧

分類 問題集解説 レベル Amazon
総合解説 田村のやさしく語る現代文 45〜55
読解重視 入試現代文へのアクセス 45〜60
船口の最強の現代文
解法重視 田村の現代文講義 50〜65
読解重視 読解現代文問題集 55〜65
問題演習 大学入試現代文総演習 (即戦ゼミ21) 60〜65
読解重視 酒井の現代文ミラクルアイランド (評論篇)
田村の総合現代文
読解+記述 現代文読解力の開発講座
読解重視 現代文と格闘する
東大対策 ライジング現代文 65〜70
総合解説 船口の現代文〈読〉と〈解〉のストラテジー
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