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酒井の現代文ミラクルアイランド (評論篇)
酒井の現代文ミラクルアイランド
解説

代々木ゼミナールで早大現代文を担当されている酒井氏の著書。早稲田をはじめとした難関私大への対策本である。「わける」と「つなぐ」を現代文読解のキーワードとして挙げている。筆者の主張Aと反対意見Bの二項対立を明確化して「わける」、そして、本文に散らばっているA同士、B同士を「つなぐ」。また、接続詞や副詞などの基本的文法事項をきっちりと解説しており、テクニックではなく、本文の趣旨をしっかり理解するといった正攻法のやり方をしている。
全体を見通して筆者の主張を見抜くといったことには優れているが、各段落の要約は何なのかということになると少し弱い。早大レベルの現代文では、難解で抽象的な文章が出てくるため、現代文と格闘する等でまとめ方を学習する必要がある。また、設問がマーク式ばかりなので、設問ができたからOKとするのではなく、本文を完全に理解することに主眼を置くようにしよう。


Good

・評論を執筆する側から評論のプロセスを追っていっている。評論文の組み立て方を理解してから、 能動的に且つ国語の先生と同じように読解ができるようになった。

・この本のように、一つ一つの文章の文構造をじっくり理解していくことも、読解力UPには大事なのではないかと思う。


Bad

・どういうときに三段論法を使っていいかが、わかりにくかった。

・早稲田対策といわれているが、設問に関しては早稲田対策になっていない。


酒井の現代文ミラクルアイランド (評論篇)のデータ

対象偏差値 ページ数 著者 出版社 価格 発行日 Amazon 
60〜65 228 酒井敏行 情況出版 1,365円 1997/03
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