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解説 長文を読みながら単語を覚えていくという現在では主流の英単語集。そういった単語集の走りは速読英単語であったが、現在ではこちらの「速読速聴シリーズ」が受験生には人気がある。ニュースを読んでいくということが面白さのポイントであり、幅広い背景知識を取得することができる。「英字新聞を読みなさい」と言われることがあると思うが、いかんせん訳語の付いていない新聞を読むのは効率が悪い。本書ではそうした英字新聞の実践的な英語を効率よく学習できるというメリットがある。Ver2では使いづらさが感じられたが、Ver3になることで単語の配列が改善され、学習しやすくなった。 シリーズ作品はとても多く用途、レベルによって使い分けられている。ここでは、大学受験生によく利用されているcore1900とAcvanceを紹介する。 □ core1900 「core1900」は、中級者が語彙力の足固めを図るために、正しい発音かつナチュラルスピードで話されている文脈のなかで、単語を聞きとり、意味をつかむ訓練を積むことのできる良書。一つ一つの文章が100語前後であるため、自身の読解スピードを把握するのにも適している。これぐらいの文章を1分以内で読めると受験の際にも余裕が出てくるだろう。CDの読み上げスピードは150〜160wpmであり、ここまでのスピードに慣れてくればセンター試験のリスニングも簡単に感じられる。また、単語の意味を英語で説明してくれたり、派生語が載っていたりと「英語に慣れさせる」ことを念頭に置いている。 □ Advance1000 上級者向けと銘打つだけあって内容はかなりハイレベル。内容は英文記事からの長文が43本+CD3枚。コストパフォーマンスはかなり良い。この本の対象者はTOEIC800以上であるが、これは大学受験レベルを超えている。よほどの英語の難しい医学部を受けない限り無理に手を出す必要はないが、記事の内容が面白いので軽く見てみるのも悪くないかもしれない。この本は、ディクテーションやシャドーイングといった単語を覚える以外の目的にも使いやすい長さに長文が分断されているため、大学受験以上の英語(大学の授業等)でも使えるため、手元に置いておくのもいいと思う。内容も経済から医療と多岐にわたっており、英単語と共に世界の様々な情報も取り入れることができる。 [学習方法] 1 1〜3回CDを聞く 2 テキストを理解 3 単語を書いて覚える 4 10回程度CDを聞きつつ声を出して本書を読む 5 電車などで空いている時間に本書を黙読 □ その他情報 ・CD音源を利用して、本を見ずに何回か聞き、それから本を見ながら何回か聞き、シャドーイングしていくことで着実に語彙力が高まる。センター試験のリスニング対策にも最適である。 ・同じZ会の速読英単語シリーズと比べると、必修編<core<上級編<<<advancedぐらいの難易度。 ・見出し語以外の単語も赤文字にしてシートで消えるようにしてほしい。 ・総合的には、今現在売られている一般的な単語帳の中では最も優れている。 ・「Duo」の例文も良く練られており、効率良く単語習得できる様に工夫されているが、やはり 「単語の重複を極力無くす」努力のせいか、多少こじつけっぽい例文も見受けらる。一方、本書では実際の新聞記事からの引用ということで読み応え感が違う。 ・価格についても、CD2枚同梱なので、「Duo」よりコストパフォーマンスは良い。 ・複数の分野に分けて、適切な語彙がうまく分散して登場するという視点で見れば、良い教材。 □ 速読速聴英単語のデータ
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