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ポレポレ英文読解プロセス50
ポレポレ英文読解のプロセス50
解説

読解に必要な構文解釈の能力を養う本。かなり薄い本であるが、内容がコンパクトにまとまっており、受験生から多大な支持を得ている。内容的には難関大レベルであるため、基本的な文法事項頭に入れてから取り組むようにしたい。特に単語レベルが高く、それゆえに読み切れない英文も多々出てくるだろう。入試問題の中の短めの英文を切り取って提示してあり、解説はすぐその下にあるため見やすくなっている。例題の並び方は難易度別ではなく、読解プロセスを身につけるのに効率がいいよう、SVの発見→句や節、共通関係の把握→準動詞の主語→関係詞の理解→名詞構文→倒置・省略という構成になっている。解説はただ文法事項や単語がまとめられているだけでなく、読み方の手順が書かれている。

英文は短いため、全訳を書いてみることをお勧めする。和訳対策にもなるだろう。分量としては少ないため、一日5題ぐらい進めれば10日で一周できる。例題はひとつ前の例題を踏まえて選別されているため、前から順に学習を進めていくといいだろう。全ての英文を暗記するぐらいこなせば解釈力としては早慶レベルには達するだろう。あとは速読能力の強化に移るといい。

比較的難しめの英文を読み解いていくため、西きょうじ先生の本で言うならば、最低でも英文読解入門基本はここだ!レベルの本を終わらせてから取り掛かるようにしたい。ただ、「基本はここだ」と「ポレポレ」では難易度に開きがあるため、DUO 3.0等、もう一冊参考書、問題集を挟んでもいい。


Good

・的にも程よくまとまっていて、質も重複なく、不足なく、怪しいテクニックもなく、すばらしいデキ。

・早慶以下の人はこれで十分。志望校のレベルによっては本書はオーバーワーク。

・コンパクトで内容が詰まっており、必死にやればすぐに終わるので、使う側としては満足度が高い。決して問題は簡単では無いが、50という適度な数がモチベーションを高めてくれる。

・この類の解釈系はよほどの難関大を目指す方以外はこのポレポレまでで十分。

・この本が特においしいのは受験生がつまずきやすい「等位接続詞」「挿入」「関係詞」「分裂文(強調構文)」「名詞構文」「倒置」「省略」を重点的に扱っているところである。

ビジュアル英文解釈では名詞構文はあまり取り上げられていないので、名詞構文を補完する意味でも有用である。

・著者が本の中で「『なぜそうなるのか』を徹底的に解説した」と語っているのに違わず、英文のとても基礎的な、しかしとても正確な読み方を、懇切丁寧に解説しています。

・この本を使うとき、適当に単語を拾って訳して解答と照らし合わせる、といった使い方をすると、 伸びるものも伸びなくなってしまう。解答までたどり着いたプロセスをいつも確認しながら、 それを次の例題に活かしてくように取り組めば成績は上昇する。


Bad

・例題が「易→難」「文法項目順」という配列ではない。

・解説が簡潔であり、この一冊だけで深く理解するのはなかなか難しいだろう。

・解説を箸折っているため初心者の方は簡単に振り切られてしまう。

・難関大対象なので難しい単語が入っているが、その訳注がない。

・筆者も言及しているように比較級を中心的に扱った項目がない。


ポレポレ英文読解プロセス50のデータ

タイプ 対象偏差値 ページ数 著者 出版社 価格 発行日 Amazon 
長文読解 60〜70 129 西きょうじ 代々木ライブラリー 795円 1993/09
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