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Next Stage英文法・語法問題(ネクステージ)
ネクステージ英文法
解説

文法の演習書・中堅編の参考書。仲本の英文法倶楽部等の文法入門解説書を終えた人が取り組むような本である。1400問近くの問題数により、非常に高い網羅性を実現している。メインは4択問題で、そこにプラスして整序、空欄補充がある。対象は中堅私大受験生であるが、ネクステージを完璧にし、正誤問題をこなせば早慶でも十分に戦える力が付く。簡単な解説は付いているが、あくまでもこの本の目的は、今まで学んだ文法事項の確認、アウトプットの練習である。ネクステージで大量のインプットをできると期待しないようにしよう。インプット用にしては解説が少なく、文法の基本がわからないままになってしまうからだ。例えば、不正解選択肢がなぜ不正解なのかがこの本だけでは分からない。仲本の英文法倶楽部等で調べながら進めることで疑問は解決できるので、ネクステージの前に一冊何か参考書を仕上げておく必要がある。


使い方

1400問といっても文法問題なので、初めの一周こそ時間はかかるかもしれないが、2,3周目になったらすぐに一周できる。一日100〜200問を解けば10日程度で一周できるので、これを5〜10周しよう。ただし、ネクステージは、語法や会話等、章立てされているため、無理に全てをこなして一周する必要はない。自身の志望校と照らし合わせ、語法のみ、会話のみをこなすだけでも十分である。できなかった問題に印をつけておけば、試験直前の復習も効率良くできる。復習は付属CDを用いることで効率よく行うことができる。


Good

・ネクステは無駄な情報が一切無く、必要最低限のことを短時間で効率よくマスターできる1冊だと思う。

・指定教材としている高校が多いことからも分かるように、標準的な受験用問題集としての出来は優れている。

・本書のみでも一定の効果を望むことはできるが、文法書の通読とセットで取り組まなければ本書の力を最大限に引き出すことは出来ない。

・全体を通して4択問題が多いので、知識問題に4択の占める割合が多いセンターやMARCH、関関同立などの対策には特に適している。


Bad

・面白さに欠けており、これ一冊を飽きずにやりとげるには,ある程度の覚悟が必要だ。言いかえると、受験用教材という意味では洗練されているが、欲をいえば、ほんの少しでも知的好奇心をかき立てたり、モチベーションを保たせるようなコラムや説明があれば、もっと優れた教材になっただろうと思う。

・難関大志望なら、あまりおすすめ出来ない。難関大受験生は、出題傾向にもよるが、基本的にこの手の単問系をただそれだけのためにやっている暇はない。長文中の空所補充や下線部和訳、英作文などに整理本の知識を応用しなくてはならない。この本は、そこに創意工夫があまり見られない。


Next Stage英文法・語法問題のデータ

タイプ 対象偏差値 ページ数 問題数 出版社 出版日 価格 Amazon 
文法 55〜65(センター、中堅私大) 498 1380 桐原書店 2011/11 1,365円
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