大学受験の問題集
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問題集の使い方
問題集を選ぶことは重要であるが、その問題集をどう使うのかはもっと重要である。自身にあった問題集でも、使い方を間違えると上手くものにできずに単なる時間の浪費に終わってしまう。ここでは、問題集の長期的な取り組み方、短期的な取り組み方と分けて解説していく。


長期的な取り組み方

問題集を何周かする過程を解説していく。知識を確実に出力できるようにするためには、問題集を3周以上することが望ましい。具体的に注意することは以下の点である。

周回 取り組み方 到達点
1 答えを見ながら問題を解き、インプットを行う。この段階ではわからない問題も多いと思うので、一つの問題にあまり時間をかけないことが大切。わからなければすぐに答えを見る。模範解答を暗記することに終始し、理解は後から付いてくると考える。 翌日の復習の際に半分以上覚えている。
2〜3 1周目で記憶した答えを自分の力でアウトプットする練習をする。同時にインプットも行い、インプットは完璧にする。また、完璧にできる問できるを見極め、4周目以降はその問題を飛ばして学習できるようにし、学習の効率化を図る。 自分の力で7割以上の正解率を上げれるようにする。
4〜5 自分の力で完璧にアウトプットできることを確認し、解答速度も意識する。この段階では、問題に対する理解も深まってきており、自分の知識が単純暗記ではなく、類題にも対応できるかどうかを考えながら取り組む。必要があれば、他問題集の類題も眺める。また、3周目までに完璧に解答できた問題に関しては、あえて4回も5回も解く必要はない。 90%以上の解答と、問題の理解度を確認する。
6〜 5周目までに完璧にできなかった問題をピックアップして取り組む。 100%仕上がるまでが理想

とにかく繰り返すことが大切ということであるが、この際に問題集のレベルを誤ると大変効率が悪くなってしまう。難しすぎる問題集を使ってしまうと、いつまでたっても理解が進まず、アウトプットの練習どころではなくなってしまう。それならば簡単すぎる問題集の方がまだましである。

また、律義に全ての問題を解く必要はない。1〜3周目辺りで、自身が完璧に解くことのできる問題を見極め、次周以降はその問題を飛ばすことも大切である。そうすることで学習が効率化できる。100%仕上げるためには、自身が苦手な問題を何回も反復することが大切であり、苦手な問題を見極めていくことも大切である。

100%仕上げないと次の問題集にいかないという人もいると思うが、個人的には90%以上理解できれば次へ移ってもいいかと思う。別の問題集をやることで理解が早まることもあるため、残った10%は折を見て解いていけばいい。


短期的な取り組み方

学習日とその翌日の取り組み方を解説していく。その際に参考にしてほしいのが、エビングハウスの忘却曲線である。


1日後には74%も忘れていることが分かると思う。この忘却を防ぐために、前日学習分の復習を行うのである。
例えば、前日にチャートを1〜20ページまでといたとしよう。当日の勉強は、1〜20ページの復習と、21〜40ページまでの新たな範囲の学習を行う。そしてその翌日は21〜40の復習と・・・というように繰り返し行うことで、忘却曲線に対応していく。以下のようになることが望ましい。

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