TOP>社会の選択 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
□ 解説 受験勉強を始める前に社会6科目のうちどれを勉強するかを考えなければいけない。この選択によってその後の勉強がかなり左右されるため慎重に選びたい。選ぶ際に基準は、各科目の特性、自身の興味、志望大学などがある。下記に各科目の特性を示す。 □ 各科目の特性
上記表において、暗記量が多いほど受験生の負担が大きくなる。そして、不確定要素が多いほど、点数のばらつきが大きくなる。不確定要素とは例えば、倫理における文章考察問題や現代社会における時事問題などである。つまり、暗記で対応できない問題である。暗記で対処できる歴史科目は、負担は大きいが、点数は安定するということになる。 □ 世界史か日本史か 難関私立大学を受験する人は世界史か日本史を選ぶことになるだろう。2つのうちどちらかと言われたら、私なら日本史をお勧めする。難関校受験に限って言えば、日本史より世界史の方が圧倒的に負担が大きいからだ。一般的に、世界史は「広く浅く」、日本史は「狭く深く」と言われているが、難関校の世界史は「広く深く」になってしまう。これは差をつけるためには仕方のないことだ。また、世界史は世界の地理、世界とかかわる日本史等も覚えなければいけないため、負担の大きさはとてつもない。よって、範囲の限られている日本史を選択した方がいい。 そもそも世界史は平均点の面でも不利である。入学試験では、各科目の平均点が近い値になる様に難易度が調節されて問題が作成されるが、これによって不利を被るのは世界史である。6科目の中で最も母集団の学力が高いのは世界史だからである。なぜかというと、中学から勉強してきた日本史を捨ててわざわざ高校から始めた世界史に乗り換える人なんて学習意欲があるが多い。地理、公民は時間がないからという消極的な理由で選択する人が多いことを考えると、世界史が他科目と平均を合わせられるのは絶対に不利なのである。10年ぐらい前は、センター試験平均で世界史が日本史を10〜15点ぐらい常に上回っていたが、これぐらいでちょうど良かったではないかと思う。 □ 公民の選択 理系大学、医学部受験生の場合は、社会に割ける時間があまりないため、公民のどれかを選択することになるだろう。上記の表を見ていただくと分かるが、倫理が最も暗記量が多い反面、点数的には安定する。暗記量が多いと言っても、歴史科目の半分以下である。1〜2か月もあればセンターで満点を狙えるレベルである。勉強内容も歴史科目に近いため、理転した受験生などは倫理を選択すると良いと思う。 政治経済や現代社会は暗記量が少なくていいと思うが、対策しづらい問題が出てくるため高得点を狙う場合には避けたい。また、10代の頃は政治経済への興味が薄い人も多いため、暗記量が少ないからといって無理に選択するのも避けたいところだ。 □ 地理、公民で受けられる大学
地理や公民で受験できる大学は結構ある。それでも、早稲田、慶應(法)を受験できなかったりするので、歴史の方が望ましいのではないかと思う。理系受験生で地理を選択するならば、特に志望校が制限されるということもないので問題はない。しかし、地理よりも簡単に仕上がって、平均点の高い公民があるので、そのことも吟味してから選択されるようにしてほしい。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
[大学受験の問題集] |