大学受験の問題集
TOP>問題集の完成度を上げる
問題集の完成度を上げる
概要

受験ではいかにして問題集の完成度を高めていくかが重要である。1冊の問題集を100%近く習得できれば、その教科においてはかなりの完成度に到達できる。しかし、言うのは簡単だが、それを実践するのはなかなか難しい。問題集を解いた直後は知識が鮮明であるが、数日経つとあやふやになってしまう。また、初めて問題集を解くような教科では、覚えるべきことが膨大すぎて何を覚えたらいいのかすらわからない。
なので、問題集を周回する際は、どのようにして知識の抜けを埋めていくかのイメージが大切になる。1周目には1周目の役割があるし、4周目には4周目の役割がある。


イメージ像

手を付けていない問題集を真っ白の紙とし、そこに絵具で色を塗っていくイメージが問題集を解いていくうえで役に立つ。この色をいかに効率よく隙間なく埋めていくかが、知識の習得過程と類似する。効率よく埋めていく過程は以下のとおりである。白紙中央部分が重要度高い問題、周辺部分が低い問題である。

・1周目

ざっと中央部分を塗る。
つまり、問題集の重要度の高い部分を一通りこなす。あまり掘り下げない。


・2周目

1周目の周辺+中央部分
1周目でこなした問題に加え、さらにその関連部分の問題を解く。


・3周目

1〜2周目で触れなかった部分にも色を塗る。
つまり、問題集の中で重要度・頻出度の低い問題にも触れる。それだけでなく、重要問題は適度に解いておく。


・4周目

1〜3周でできた隙間を埋める。隙間の周辺も余分に塗る。
つまり、まだ理解していない部分に焦点を当てて問題を解いていく。この際、その問題だけでなく、関連知識や関連問題にも触れて、知識を確実なものにする。


ポイント

・各周回で使える絵の具の量は一定。つまり、1周目からたくさん塗ろうとしない。すぐ忘れてしまう。1周目は重要問題とアウトラインの把握に努める。

・各周回ごとの役割を明確にする。つまり、毎回毎回1〜100まで問題を解くのは効率が悪い。理解していることならメンテナンスの間隔はあけておいてもよい。

・絵具は色褪せる。1周目で塗った絵具も数か月経つと色落ちする。つまり、忘却する。怪しいところがないか周回のたびに気を付ける。


自作ノートで最終チェック

周回を重ねてもなかなか覚えられない知識もある。特に世界史や日本史などの膨大な暗記を要求する教科ではそうしたことが頻出する。そういった場合には、自作の間違いノートを作って、その知識だけを反復する。受験で怖いのは「何がわからないのかが分からない」ことである。自分のわからない部分を把握しておくことで知識の完成度がより高まっていく。
[大学受験の問題集]