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解説 1977年に発売されて以来、受験生に絶大なる支持を得ている伊藤和夫先生の解釈本。今更語るまでもないほどの地位を築き上げており、この本のタイトルはwikipediaにも掲載されている。元来、「英文解釈教室」というのは受験英語が精読全盛期だったころに発売され、難解な英文をどう訳していくかということに主眼が置かれた。そのため、昨今の一般受験生にとってはその構文が難しすぎるという声が聞かれた。しかし、1990年代後半において入門編、基礎編と立て続けに発売され、英語マニアの受験生以外にも伊藤先生の解釈法に触れることが可能となった。よって、無理して「無印英文解釈教室」を使う必要がなくなった。よほどの英語マニアでもない限り、入門編、基礎編、テーマ別から選ぶことをお勧めする。ただし、数学と異なり英語の場合は、少々レベルが上の本を使っても勉強法次第で何とかなってしまう場合もあるので、一概に使うなとは言えない。分からない単語や構文が出てきてもその場で覚えれば済むことだし、日本語訳もそれに同じである。つまり、レベルのあっていない人がこの本に手を出すと覚えることが多すぎてパンクしてしまう可能性があるということである。しかし、それをパンクせずに一度に記憶できる人ならば手を出してもかまわないと思う。 □ 使い方 @ 一度目は解説を読みながら訳し方、講文、単語を暗記する。 A 2〜3セクション進む B その日の復習をする。手書きで全て訳を再生できるか確認する。 C 間違ったところにチェックを付け、翌日の復習で確認をする。 □ Good ・約300ページの本書の半分は、英文構成の解説で占められているが、これ程的確な指摘はこれまで拝見した事がなかった。 ・英文はTOEIC840点のものから見ても難しい。 ・この参考書を1冊やり遂げたおかげで、”英文の読み方”が完全にわかり、その後は、面白いように英語が読めるようになったこと、偏差値が飛躍的に伸びたこと、を覚えている。 ・洗練されたパズルのような例文を文法という公式、方程式を使って明快に解いていく手法に圧倒された。 ・読み返しが少なく正確に速く精読できる読み方が身につく。 ・浪人の時、この本をじっくりやった。英語の偏差値が20のび、東大に合格できた。 ・英語の構造に対する意識もあがるので、英作文力もつく。 □ Bad ・この本が理解できない人はビジュアル英文解釈の方がおすすめ。 ・仮定法に対する記述が少ない。 ・不幸なのは、この本が「受験参考書」のカテゴリーに入っていることである。現在の大学入試は、ここまで徹底的に英文を解析できなくても十分。 ・受験を考える上で記述問題の占める割合の多い大学(京大等)を希望する人はする価値はあると思われるが、文法問題や穴埋め等、総合的な問題を出す大学を受ける人にはこの書は効率的ではなく、その力を他の参考書にまわした方が良いと思われる。 □ 英文解釈教室のデータ
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